神社に行くとき、「どうやってお参りしたらいいのかな?」と迷う方も多いと思います。
実は、作法そのものよりも「神様に感謝の心を伝える」ことが大切なんです。
今回は、神主の立場から、初めての方でも安心してできる基本のお参りの流れを紹介します。
お参りの心構え
神社は“お願いをする場所”である前に、“感謝を伝える場所”です。
まずは「今日も一日を無事に過ごせています、ありがとうございます」という気持ちで参拝しましょう。
清らかな気持ちで鳥居をくぐるだけで、心が整うのを感じられます。
お参りの流れ
ここからは、実際の手順をわかりやすく説明しますまとめ
お参りの作法は難しく感じるかもしれませんが、
一番大切なのは“心を込めて手を合わせること”です。

①鳥居をくぐる
帽子をとり、一礼してからくぐります。
真ん中(正中)は神様の通り道なので、少し端を歩くのが作法です。
できれば左側がいいです。
② 手水舎で心と手を清める
柄杓(ひしゃく)を右手で持ち、以下の順に清めます:
1.左手を清める
2.右手を清める
3.左手に水を受けて口をすすぐ 柄杓の柄を立てて洗い流す
※音を立てずに静かに行うと、より丁寧な印象になります。
③ 拝殿の前でお参り
鈴を鳴らしたら、次の順で参拝します。
🔸 二礼 → 二拍手 → 一礼
- まず深く2回礼をします(腰をできるだけ90度)
- 2回手を打ち、手を合わせて祈ります
(感謝や願いごとを静かに心の中で伝える) - 最後にもう一度、深くお辞儀をします
④ 参拝後の心持ち
お参りが終わったら、少しゆっくり境内を歩いてみましょう。
風の音や鳥の声、木々の揺れる音も神様からのメッセージ。
感謝を忘れずに帰ることが、いちばんの「お参り」かもしれません。
お参りのマナーまとめ
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 鳥居 | 一礼してからくぐる |
| 手水 | 手→口→柄の順で清める |
| 拝礼 | 二礼二拍手一礼 |
| 服装 | 清潔な格好でOK(普段着でも構いません) |
| 気持ち | 「お願い」より「感謝」から始める |
まとめ
お参りの作法は難しく感じるかもしれませんが、
一番大切なのは“心を込めて手を合わせること”です。
子どもから大人まで、みんなが気持ちよく参拝できるように、
こうした伝統を大切にしていきたいですね。


